千曲川環境シンポジウム開催

かつて信濃川・千曲川は、河口から約300km上流の松本や上田まで、秋になると多くの鮭が遡上していました。しかし、昭和初期に国策によってダムや発電所が造られると、川の水量が極端に少なくなり、魚類が遡上できなくなりました。

 

2009年3月、JR東日本の不正取水をきっかけに国土交通省北陸整備局はJR東日本の水利権を取り消し、信濃川からの取水と首都圏の電車のための発電が停止され、信濃川はかつての姿に戻りました。この年、宮中ダム魚道へ遡上した鮭は160尾、22年は147尾を数え、例年の数倍の記録となりました。

 

そして2010年10月20日、ついに信濃川の河口より253km上流上田市の千曲川に、65年振りに鮭のメス1尾が戻ってきました。

 

これは減水区間であった信濃川の水量が戻った事と、これまでに鮭の稚魚放流を行っていたことによるものです。更に、千曲川の水量が安定すれば鮭などの魚類が昭和初期のように遡上する環境にあります。

 

これらを踏まえ、平成23年3月19日(土)、千曲川を望む上田市パレオにて、今後の信濃川・千曲川のあるべき自然環境を探る「千曲川環境シンポジウム」(千曲川河川環境を考える実行委員会主催)を開催するものです。

 

千曲川環境シンポジウムの案内(PDF)

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