信濃川・千曲川の鮭を遡上させる活動の状況報告-1
2012年10月から、2度目の三井物産環境基金の助成を受けて、「水枯れの信濃川・千曲川に鮭の道を拓く」(3年継続)の活動がスタートしました。
その内容は、
1、持続可能な、「鮭稚魚の市民環境放流」
2、信濃川、千曲川への鮭の遡上調査
3、鮭の発眼卵からの自然孵化(上田市の浦野川での試み)
4、鮭の道サポーター基金確立
5、信濃川、千曲川を知ってもらうための「信濃川大河塾」の開催
6、長野県の水を使い、鮭の発眼卵からの育成(持田養魚場と長野県内の小学校にて)
です。これらの項目すべてを、皆様のご協力を得て何とか実施することができました。
2012年は長野県内の小学校3校(上田市立南小学校、木島平村立小学校、野沢温泉村立小学校)で、鮭の発眼卵から稚魚への育成を行ってもらいました。生命の神秘さ、大切さを実感してもらえたものと思います。
201年3月9日、長野県西大滝ダム下流での稚魚放流の際、今年から稚魚放流に参加された栄村立栄小学校、飯山市立岡山小学校の2校より、一緒に発眼卵からの稚魚育成・放流を行いたいと申し出がありました。
そこで10月7日、ホームセンターにて水槽を買い、飯山市立岡山小学校に届けしようとしていた矢先に、西大滝ダムに今年最初の鮭1尾が遡上したと連絡が入り、急拠飯山市に向かいました。
西大滝ダムに付きましたら、2013年最初の鮭遡上でしたので、長野県のテレビ局、新聞社の人たちが大勢来ていました。その後、西大滝ダムへの鮭の遡上は3尾となりました。
帰りに宮中取水ダムに寄ってその鮭遡上状況も確認してきました。
魚道で捕獲し、体長、体重、ウロコ採取、標識を付けて上流に放流の作業を行っている中魚沼漁協の方々
現在宮中取水ダム魚道では、これまで最高を記録した2012年の297尾を上回るペースで鮭の遡上ラッシュが続いています。
これからも目が離せない、信濃川・千曲川の鮭の遡上です。
注:2013年の遡上数は我われが現地にて取得した速報値であり、臨時的なものです。
(横軸は2013年に遡上が確認された前日の9月27日を起点としている。)
そして今日(平成25年10月8日)西大滝ダム魚道に2尾の鮭も遡上し、今日現在5尾が稚魚放流した千曲川の上流に向かって元気に泳いでいます。
もし千曲川で鮭を発見された方は、お近くの漁業協同組合にお知らせ願います。
信濃川・千曲川の鮭を遡上させる活動の状況報告-2へ続く
※この活動は三井物産環境基金の助成を受けて行っています。
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