第6回 信濃川大河塾 報告 (2015年9月7日(月)・1日目その1
2015年9月7日(月)8日(火)の2日間の日程で信濃川大河塾が行われました。
信濃川大河塾は信濃川河口域に暮らす私たち新潟市民が、上流域の長野県を訪ね信濃川の水環境について学ぼうという新潟水辺の会主催の企画ツアーで、三井物産環境基金の助成を受け毎年開催されているものです。
第6回目となる今ツアーは長野県の高瀬川を遡上し「大規模揚水発電ダムと小水力発電を訪ねる」と題して行われました。
午前7時、参加者・スタッフ合計26名を乗せたマイクロバスで新潟駅を出発。
一路、北陸自動車道を走り、糸魚川から国道148号を抜け、長野県大町市を目指しました。
大町駅で出迎えてくれたのは「NPO地域づくり工房」の藤井さんです。
「NPO地域づくり工房」は2002年に発足。地域の環境や福祉、教育等の課題を市民の学び合いを通じて、持続可能な地域社会の構築を目標に活動を行っている団体です。
「NPO地域づくり工房」のホームページは、こちらから。
藤井さんの案内で「NPO地域づくり工房」が取り組んでいる「小水力発電の普及活動」の実例を見学して回りました。
まず訪れたのは、家の前の水路を利用して発電している川上家の川上発電です。
持ち主の川上さん手作りによる螺旋型水車との事です。
身近な水路を使った発電装置は、新聞記事などで目にする事もありますが、実物の仕組みを知る事で参加者一同感心しました。
こちらも川上さん自作の変電&蓄電装置とのことで、一同さらに驚きました。
水力発電で得られた電気と深夜電力でバッテリーに充電し、家庭用の電力として使用しているそうです。
中部電力とオール電化契約をしているそうですが、使用電力の約4割ほどを小水力発電でまかなっているそうです。
設置されたのが2003年とのことで、変電装置も大掛かりなものになったそうですが、現在では、太陽光パネルで使われているコンバーターなどを代用すれば、装置も簡素化できるとのお話でした。
続いて訪れたのは、鹿島川からの用水に設置された駒沢ミニ発電所です。
用水を下に流す時に得られる力でタービンを回転させ発電する仕組みです。
一般的なダムによる水力発電は落下してくる水を受け、その力でタービンを回して発電するので真逆の装置ですが、原理は同じです。
この装置はベトナムで作られた物を輸入して設置したそうで、得られた電気は野猿による作物被害対策のための電気柵などに利用しているとの事でした。
駒沢ミニ水力発電所前で記念写真です。
ご案内いただいた藤井さん、NPO地域づくり工房の皆様、ありがとうございました。
第6回 信濃川大河塾報告は、数回に分けて掲載させていただきます。
【信濃川大河塾は三井物産環境基金を受けて実施されています。】
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