第6回 信濃川大河塾 報告 (2015年9月7日(月)・1日目その2

2015年9月7日(月)8日(火)の2日間の日程で信濃川大河塾が行われました。

 

9月7日(月)。ツアー1日目の午前中に「NPO地域づくり工房」の藤井さんの案内により大町市内の小水力発電を見学し、午後からは高瀬川水系にある3ヶ所のダムを見学しました。

 

 

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まず訪れたのは高瀬川最下流にある国土交通省管轄の大町ダムです。

重力式コンクリートダムで高さ107m。水力発電の他、洪水調整、上水道などの多目的ダムです。

 

 

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ダムを前に、大熊顧問(前代表)による解説に耳を傾ける参加者。

 

 

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ここのダム湖は龍神湖と呼ばれ、高瀬川・犀川流域に伝わる「泉小太郎伝説」から名付けられたそうです。

「泉小太郎伝説」は「龍の子太郎」の童話としても良く知られ、「まんが日本昔ばなし」のオープニングとしてもお馴染みですね。

 

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大町ダムで東京電力松本電力所の方々と合流しました。

大町ダムの上流2カ所のダムは東京電力の管轄で、最上流の高瀬ダムまで案内していただきました。

 

 

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高瀬ダムへは一般車両が入れないため、途中の七倉ダムにある山荘で公認タクシーに乗り換えなければ辿り着けないそうです。

ツアー一同は、東京電力の方々に先導され、マイクロバスでダムまで乗り付ける事ができました。

その壮大な景観に参加者一同、びっくり。

 

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東京電力の職員の方から説明を受けます。

高瀬ダムは高さ176mでロックフィル式ダムとしては日本一の高さを誇ります。

ロックフィルダムとは、中心に粘度を付き固め、外側に砂や砂利、岩石で覆ったダムで、敷き詰められた巨岩は現地の岩を利用したそうです。

また日本のダムの中で黒部ダムに次いで2位の高さだそうです。

さらにダム湖百選にも選ばれているそうです。

 

 

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次いで、新高瀬川発電所を案内して頂きました。

この発電所は、高瀬ダムと下流の七倉ダムの中間の地下深くに建設されていました。

地下の広大な構造物に一同、圧倒されました。

 

 

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発電するための巨大なタービンも見学させていただきました。

高瀬ダムの水を、この発電所の上まで導水し、230mの落差で一気に水を落とし、その力でタービンを回転させ発電しているとの事でした。

落とした水は七倉ダムに貯められ、深夜電力でポンプを使い、再び高瀬ダムへと揚げる、いわゆる揚水式水力発電所です。

 

 

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高瀬ダムでの記念撮影。

一同、そのスケール感に圧倒された見学でした。

その後、七倉ダムを車内から見学し、東京電力の方々とお別れしました。

ご案内いただいた東京電力の皆様、大変ありがとうございました。

 

 

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今夜の宿泊宿へ向かう途中、仁科神明宮に立ち寄りました。

 

 

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天照大神を奉る仁科神明宮の本殿(写真奥)は、日本最古の神明造りの社殿として国宝に指定されているそうです。

現在の社殿は江戸初期のものですが、室町時代から20年ごとの式年遷宮の記録が確認されているため、神明造りの原型が伝えられているそうです。

こうして1日目の行程を無事、終える事ができました。

 

第6回 信濃川大河塾報告は、数回に分けて掲載させていただきます。

 

【信濃川大河塾は三井物産環境基金を受けて実施されています。】

 

 

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