鮭の稚魚放流支援サポーター基金の寄付を募ります。

かって信濃川・千曲川は、鮭が毎年数万尾も遡上する自然豊かな川でしたが、昭和10年代に始まった電源開発事業によって多くのダムが建設されると、ダムによる遮断と大量の取水によって、川の水が極端に減水する区間が現れ、自然の営みで海と山をつないできた生き物の循環が断ち切られてしまいました。悠久の歴史ある鮭の道も閉ざされてしまったのです。鮭の道を失った川は、生きた川とは言えません。

 

新潟水辺の会は、信濃川・千曲川を生きた川とし、川の生態系や川とともにあった人の暮らしと文化を再生してゆく象徴として、この川に再び鮭の道を拓くことを目指し、2007年から千曲川に鮭の稚魚を放流する活動をはじめました。2008年にJR東日本の宮中ダムで不正取水が発覚したことをきっかけに、その後の議論を経て翌年には鮭の遡上を可能とする川の流量が確保されることとなり、2010年には信濃川河口から253km遡った長野県上田市で、65年ぶりに1尾の鮭の遡上が確認されることとなりました。

3.11以降再び自然エネルギーとして水力発電が脚光を浴びていますが、宮中ダムで魚道の改善が図られるなど、従前とは姿勢を異にした「自然との共生」が生まれてきています。鮭の稚魚の放流実績につきましては、2010年以降毎年約30万尾の放流を重ねてきましたが、今年は宮中ダムで戦後最多の297尾の遡上が確認(長野県上田市まで1尾の到達を確認)されており、私たちの鮭稚魚放流活動の成果はこれから本格的に花開こうとしています。

私たちの鮭稚魚放流活動は、当初の3年間は地球環境基金の、その後の3年間は三井物産環境基金の助成金を得ておこなって参りました。幸いにも今後の3年間につきましても、三井物産環境基金の助成金を得て進めることができることになりましたが、永続的にこの活動を進めてゆくためには、助成金だけに頼らず自立した活動ができるように、賛同者の寄付金に鮭の加工品でお返ししてゆく「鮭の稚魚放流支援サポーター基金」を創設して、寄付を募ることといたしました。

 

今後の3年間につきましては、鮭の稚魚放流数を減らして、自然産卵の増加を図る試み(川底に発眼卵を着床させて自然孵化を試みる)を進めます。また、長野県内にこの活動を担ってもらえる団体の確立に努めます。これからの活動を着実に進めてゆくためにも、ご賛同いただける多くの皆様からサポーターになっていただき、寄付にご協力いただきますように、よろしくお願い申し上げます。

 

寄付のお返しとしてお届けする鮭の加工品は、私たちの活動に鮭の発眼卵の提供で長年協力いただいている「能代川さけます増殖組合」で捕獲した鮭を、「新潟中央水産市場(株)」の協力で美味しく加工した品物です。正真正銘の信濃川の恵みです。

 

寄付とお返しの内容は、次の説明をご覧ください。

 

チラシと申込用紙はここをクリックしてご覧ください。寄付のお申込みは、申込用紙を印刷の上FAX送信いただき、指定の口座に寄付金をお振込みください。

 

One comment

  • 65年ぶりにサケが帰ってきたなんてとても嬉しいことです。
    開始が半分と、これからサケの個体数が多く増えることです。
    おめでとうございます。

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