4月12日(土)開催の「カヌー艇庫竣工式」をふりかえって

通船川・河口の森にカヌー艇庫が完成したことは、2014年4月11日(金)の新潟日報に大きな記事として掲載され、4月12日(土)に開催されたカヌー艇庫の竣工式の様子は、当会のホームページに世話人の横山 通さんが投稿した「川活動4月報告」の中で報告されましたが、竣工式のプログラムを企画した者として、感謝と記録の意味を込めて、再度「カヌー艇庫・竣工式」の開催報告を投稿することといたしました。016

通船川・河口の森に、万代高校端艇部と共同利用するカヌー艇庫を建設し、毎月の川清掃および乗舟訓練の基地としてゆきたい・・・そして、広く市民に乗舟体験による親水活動を展開し、舟運復活の夢を育て、市民・住民に水辺環境への関心を広げてゆきたい・・・と訴えて、建設資金の寄付を呼びかけ始めたのは、昨年(2013年)の秋でした。

カヌー艇庫の建設費は約240万円となりましたが、一部助成金(にいがたNPOサポート・47万円、大成建設自然歴史環境基金・50万円)の他は会員・市民・関係団体に寄付金をお願いしました。寄付の呼びかけに応じていただいた協力者は、117名(企業・団体含む)となり、おかげさまで必要な資金を集めることができました。ご協力いただいた皆様には厚く感謝を申し上げます。寄付にご協力いただいた皆様のご芳名を銘板に記して、カヌー艇庫の外壁に掲示することといたしました。

カヌー艇庫はその敷地を県から河川占有許可を受けて本年1月に着工し、2月末に完成いたしました。平屋建ての床面積約60平方㍍(幅3間、奥行6間)で、最大24艇のカヌーを収納できる艇庫となりました。050

カヌー艇庫の竣工式は、2014年4月12日(土)午前10時から12時まで、艇庫が立地する新潟市東区沼垂(龍が島)6122-2(通称:通船川・河口の森)にて、明るい春の日差しの下に63名の参加者を得て開催されました。

竣工式は私(佐藤)が進行役を務め、①開会挨拶~②来賓祝辞~③安全祈願祭~④吹奏楽演奏~⑤端艇部練習披露~という順番でプログラムを進めて参りました。

(1)開会挨拶で当会の大熊孝代表は、カヌー艇庫の完成と、河口の森の公園としての整備(市によるトイレ設置を含む)が、新たな活動の起点になることと期待していると語りました。(2)来賓祝辞では、①新潟市立万代高等学校・教頭:石川譲太様、②新潟県地域振興局地域整備部・副部長:鈴木則昭様、③新潟市土木部土木総務課・河川海岸砂防室長:濱崎憲夫様、④通船川中流交流会(地域住民代表):佐藤泰雄様、の4名の方々からご祝辞をいただきました。015

(3)安全祈願祭は、通船川流域に400年の歴史を有する大形神社の禰宜(ねぎ):寺山仁文(まさふみ)様に執り行っていただきましたが、「修祓(しゅばつ)」~「降神」~「献饌(けんせん)」~「祝詞(のりと)奏上」~「清祓い」~「玉串拝礼」~「昇神」~「神酒拝戴」という本格的な神事の進行に、参加者一同神妙な面持ちで、カヌー艇庫を基地とした今後の活動の安全を祈願いたしました。

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(4)吹奏楽演奏は、万代高校・吹奏楽部(フルメンバー22名)による友情演奏が行われました。春の陽を浴びて明るく軽快な音楽が会場を包み、会場のアンコールの声に応えて計3曲が披露されて、竣工式は良いふんいきに盛り上がりました。

吹奏楽演奏後には、カヌー艇庫の建設に中心となって取り組んできた当会世話人の横山通さんからカヌー艇庫の建築データの説明があり、共同利用する万代高校・端艇部監督の江龍田章先生から端艇部の活動状況の説明がありました。

(5)端艇部練習披露では、正午近くに竣工式を閉式とした後、通船川中流交流会の佐藤泰雄さんが準備してくれた「豚汁」と当会が用意した「本格珈琲」のサービスの提供とともに、万代高校端艇部の練習風景を眺めながらの自由散会といたしました。

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竣工式には63名の参加者を得ましたが、万代高校の関係者、県と市の関係者、そして当会のメンバーが参加する中で、県立分水高校カヌー部監督の澁谷毅先生とシーカヤックを操る新会員の阿部勝年さんが一緒に参加してくれたこと、そして現在は関東在住でお会いする機会が少なくなった、世話人の土方幹夫先生が参加してくれたことが、特筆すべきことで嬉しいことでした。また、カヌー艇庫を共同利用することになる万代高校・端艇部の部員の諸君は、竣工式を我が事として準備と後片づけに大活躍し、存在感を発揮してくれました。

このカヌー艇庫も、当日の竣工式も簡素と言えるものですが、ここから始まる新潟市の市民と川の新時代を予感させるものであったと思っています。(投稿者:佐藤哲郎)

 

 

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