信濃川・千曲川の鮭を遡上させる活動の状況報告-7

◆  信州上田千曲川少年団が今年も鮭の遡上見学にやって来ました。

 

11月9日(土)、今年も昨年に引き続き、長野県上田市より信州上田千曲川少年団の20名が、新潟の川に遡上する鮭を見学にやって来ました。

昨年は能代川に設置されたウライに入った鮭を見ることと、川に遡上し自然産卵する姿を南田中の能代川で見ていただきました。今年は昨年に比べ1週間早く来ることになったので、南田中の自然産卵場所にはまだ遡上していない状況でした。

その為、今年は上田からのバスを燕三条ICで高速を下りていただき、初めに加茂川に遡上する鮭を見ていただくことになりました。当日上田からのバスを加茂川に誘導するため、山岸副代表が燕三条ICで待ち合わせ、バスに同乗して加茂川まで案内していただくことになりました。

加茂川に到着の上田の方々

 加茂川に架かる下河原橋にやってきた信州上田千曲川少年団の皆さん

 

まだ最盛期ではないので、まあ鮭が数尾でも見れれば良いがと行きましたが、加茂川に架かる下河原橋の下には多くの鮭が遡上していました。

岸近くの小石と砂のある処では、鮭が数匹づつ産卵をしています。メスの後を追いかけるオスと、そこに割り込もうとするオス鮭の光景は、真剣そのものです。上田から来た皆さんは初めての景色に歓声を上げていました。子どもたちは指をさして、泳ぎ産卵している鮭たちをいつまでも見ています。

加茂川での鮭の産卵風景①

 加茂川で自然産卵する鮭たち

 

その後加茂川を上流に向かい冬鳥越えをして、能代川の上流から五泉市に入りました。お昼時間に近くなっていましたが本物の鮭を実際に掴んでみたく、能代川サケ・マス増殖組合の皆さんが待っている河原に向かいました。

能代川に到着した上田の方々

 遡上して来た鮭を上田の子どもたちに見せていただいた

 

能代川サケ・マス増殖組合では翌日の「第8回 能代川のサケ祭り-鮭のつかみ捕り大会」用に捕獲しておいた鮭を取り出して、上田から来られた子どもたちに見せると共に掴ませていただきました。

能代川で初めて鮭に触れる上田の子ども

 鮭を掴んで歓声をあげる子どもたち

 

加茂川の鮭の産卵を見てはいましたが、真近かで見る鮭の大きさにひるむ子どもの表情が生き生きしています。そして、大人も興味深そうに眺め、そして掴んでみると暴れる鮭にびっくりして鮭を落としてしまう場面もありました。

能代川で初めて鮭に触れる上田の人達

 大人も真近で見る鮭に興味津々な様子でした

 

一段落してから近くの集会場に移り、戸枝さんが用意してくれた鮭のちゃんちゃん焼きと、能代川サケ・マス増殖組合が提供してくれたイクラで昼食を取り、新潟と上田の交流を深めました。

昨年はウオーターシャトルに乗船して信濃川を体感したのですが、今年はバスを早くお返ししなくてはならず、2時に新潟を出発することになり記念撮影を行いました。大人の方は1個400円のイクラをお土産に買い求めて上田に帰って行きました。

記念撮影

集会場の前で記念撮影

 

この子どもたちが大きくなった数年後の秋に、信濃川の河口から253kmの上田の千曲川にも多くの鮭が遡上することを祈っています。

 

尚、この様子は、11月13日の新潟テレビ21 「スーパーJにいがた」~鮭が帰る川を目指して地域住民が環境改善へ~ で放映されました。

信州上田千曲川少年団の皆さんが鮭を見学に来られ、ご協力いただきました能代川サケ・マス増殖組合の吉井組合長様はじめ組合の皆様、大変ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

 

※この活動は三井物産環境基金の助成を受けて行っています。

 

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