天童の水便り-7

山形県天童市在住の会員・須藤敏彦さんから、久しぶりに「天童の水便り」が寄せられました。里の季節感や風物詩が伝わってくる「水便り」です。(事務局長:佐藤哲郎)

 

天童の水便りー7

天童市大字川原子(旧川原子村)の主峰 水晶山(約600m)を背に脱穀(品種―はえぬき、自然乾燥)

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約1ヶ月の自然乾燥(天日干し)を経て、和田堰から取水した田んぼ(約10ヘクタール)、大字川原子字和田地区で最終の脱穀の我が田んぼです。

13年10月11日の事です。10月9日の台風の風は、村山盆地のため微風でした。 我が家は、父、母、私、妻、長女の5人家族です。妻と長女は、勤め。人足が足りない時は、彼女らが助っ人です。

 

コンバインと違いバインダー(二条刈りの手押し稲刈り機、稲ぐいたて、天日干し、稲返し、脱穀(ハーベスター、自走脱穀機)籾袋運びー自宅で籾すりー玄米の完成となります。脱穀後のワラは、牛屋さんがすぐ、干し草のような形にして冬の牛のエサとなります。

なぜコンバインでないのかというと、コンバインは、刈り取り、ワラ処理(カッターまたはカッターせず田面に置く)、籾はトラックを横着けし乾燥機にすぐ投入して使用するからです。つまり、80アールの耕作面積では、面積が少なく割があわないのです。

共同にすればというはなしも、ヒメノモチ、あきたこまち、はえぬき と3種類もあると 能率がはなはだ悪くなるのです。また 今まで モチを植えた田んぼに うるち米を植えると モチ混じりの米になってしまうのです。

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この写真は 天童市高木 のイバラトミヨ生息地です。8月の渇水の時期です。池の中に白い標識が見えると 池の水位が下がっている事を表しています。前にも述べましたが 私たちの住んでいる地域は 乱川が伏流しこの高木地区で湧水し イバラトミヨが生きられるわけです。生息数は そんなに減っていないとのこと。高木イバラトミヨ保存会の地道な活動のおかげかと思います。会では冬に向けて 草刈り 大型魚の駆除 カモの侵入防止網の設置を予定しています。

 

さて 10月17日は十三夜で「いも名月」とこちらでいい 里芋をお供えしました。旧十月一日は「かりあげ」と言い農作業の感謝日で もち をつき神様にお供えします。幼い頃 土間で両親が杵と臼でモチをつく風景は 子供ながらうれしく 頼もしい感じは今でも記憶があります。

 

JA米の出荷が10月21日に終了し 残るはりんごのサンふじのみとなりました。今年は 最低 最高 気温が高く品質が懸念されます。山形特産のラ、フランスの解禁日は10月30日です。山形県では 農業の6次産業化を推進しています。 生産が1次 加工が2次、販売が3次、1+2+3=6次です。しかし 実情はなかなか難しい点が多く 我が家では農協出荷が大部分で りんごジュースの委託 さくらんぼ サンふじの直接販売が少しです。

次回は 最近完成した留山川ダムに関する事にアプローチします。

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