信濃川・千曲川の鮭を遡上させる活動の状況報告-5

~信濃川・千曲川と子どもたちの未来のために~

 

鮭の稚魚放流支援サポーター基金

 

 

昨年、暮れに行いました「鮭の稚魚放流支援サポーター基金」を今年も始めました。

 

◆ 趣旨

「鮭」は、全国的に「鰤(ぶり)」と並ぶ年取り魚・食文化であり、上方の「鰤文化圏」に対して、越後以北を「鮭文化圏」と称し、かつて越後の河川はどこの川も鮭が遡上し流域に住む人々は、遡上する鮭や鱒などの魚を食べ、川と密接な関わりを持っていました。

そして鮭は頭から尻尾まで食べられ捨てるところのない魚と言われながら、近年豊漁な新潟県内の河川では、卵を採った後の鮭の買い手や引取り手がなく、やむなくゴミ処理場に埋められたり、産業廃棄物処理業者に渡って肥料になっていく鮭が2~4割あります。

新潟県内河川に遡上し捕獲される鮭と、肥料やゴミ処分される鮭数

新潟県内河川に遡上の鮭と、肥料やゴミ処分される鮭数

 

この「もったいない」を解消し、せっかく遡上して来た鮭を食べていただくために、信濃川の支川にある「能代川サケ・マス増殖組合」さんより新潟水辺の会が鮭を買い取り、新潟市内の水産加工場で鮭を加工していただき、支援金に対して鮭の加工品でお返ししてゆく「鮭の道サポーター基金」を昨年募りました。昨年は50口の応募があり、今年の1月下旬に発送し、応募していただいた皆様より大変おいしいと喜ばれました。

 

また、新潟県新潟地域振興局が新潟調理師専門学校のご指導をいただきながら能代川の鮭を使い作った、「鮭料理のレシピ」パンフレットも同封したので、川に遡上した鮭についても理解していただけたと思っています。

 

近年、ダムからの放流量が増やされ、魚道も改善され、千曲川まで鮭が遡上するようになりました。この遡上量を一層増やすために、皆さんのサポートをお願い致します。

 

■ 「鮭の稚魚放流支援サポーター」

 ● 協力金:1口  5,000円

 ● 応募口数:100口

 ● 期  間:お申込み日から翌年の10月まで

 ● 特  典:お申込み1口につき1セットを翌年の1月~2月お送りします。

 ● 振込口座:ゆうちょう銀行 口座名義 鮭の稚魚放流支援サポーター基金

                    口座番号 00520-5-101098

 サポーターへのお返しセット

能代川の鮭を使った 「鮭の稚魚放流支援サポーター基金」応募者へのお返しのセット

 

川に遡上した鮭は、若干脂肪分が少ないこともあってあまり食用に使われず、食卓に上ることも少なくなってきました。でも調理法によって大変美味しく召し上がれます。鮭の加工品を、申込みサポーターへお返しすることにより、河川環境と生命について考えていただければ幸いです。

 

2013年鮭稚魚基金チラシ_最終稿_1

2013年鮭稚魚基金チラシ_最終稿_2

鮭の稚魚放流支援サポーター基金PDFファイル

※この活動は三井物産環境基金の助成を受けて行っています。

 

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