天童の水便り-8 「留山川ダム」

山形県天童市の会員、須藤敏彦さんから天童の水便り-8「留山川ダム」の投稿がありましたので、掲載します。(事務局長:佐藤哲郎)

 

村山盆地(=山形市を含む山形盆地)の中央を 南から北へ最上川が流れています。西方は月山山系より寒河江川が流れ 上流には 総貯水量1億トンの寒河江ダムがあります。 東方は、白水川に約500万トンの白水川ダム 馬見ヶ崎川に約500万トンの蔵王ダム 前川に約300万トンの前川ダムが設置されていましたが 最近押切川水系に新ダムが出来ました。

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このダムは、2011年に最上川右支川乱川左支川押切川左支川留山川に竣工した留山川ダムです。重力式、堤高約50メートル。総貯水量約100万トン。洪水調整量約60万トン、農業用水、河川維持で約30万トン、堆砂量約10万トンです。

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常時ダム中央部から、洪水調節量の最低地点より農業用水、河川維持用水として放流していますが この日(10/14撮影)は 中央部からの放流はありません。放流水が濁っています。これは農業用水、河川維持用水の領域付近で、堆砂領域付近からの放流と考えられます。

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サーチャジ水位(洪水に配慮した一時的最高水位)から常時満水位まで約8m 常時満水位から堆砂上水位まで約7mです。

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留山川が押切川と合流し 最後の取水堰を 新原崎橋より押切川上流をみたものです。(6/15撮影)つまり、押切川はこの地点から下流の表流水は、ゼロとなります。出来てしまったダムに論評してもしょうが無いのですが、渇水にたいする手当が充分でないという事です。もともと押切川は、乱川扇状地河川のなかでも渇水水量が少ない河川です。水が流れない河川は川なのか?洪水調節量は ―75トン。堤高にたいし少ない感じです。

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