天童の水便り-1　　　　　　須藤　敏彦

本日より1回/週の割合で、新入会員の須藤さんからの「天童の水便り」を連載します。事務局　加藤

私は、最近、新潟水辺の会の会員になったもので、自宅は山形県天童市大字川原子です。山形空港より直線距離で約7ｋｍ、仙台と天童市を結ぶ国道48号線（関山街道）脇にあります。すぐ近くに乱川が流れています。これから、少しずつ「天童の水便り」をしたいと思っています。

私が村山盆地を離れたのは、新潟大学在学のときだけであり、新潟市関屋に１年、長岡市に３年住み、1978年3月に卒業しました。家族は、両親、妻、息子、娘の６人家族です。仕事は、工学部を出ましたが、農業で、作物はさくらんぼ、もも、りんご、米の複合です。

さて、乱川ですが、水源域は宮城県との県境の奥羽山脈で、東根市から天童市に至り、河北町で最上川と合流する最上川水系の1級河川です。全長は約30ｋｍあり、山形盆地（村山盆地）の乱川扇状地を形成し、盆地中央の最上川に合流します。繰り返される氾濫のため、古くから流域では苦難多い工事を繰り返して堤防を築いてきました。今はアユなどの釣り人や、水遊びの子供たちに親しまれる川となっています。

最上川は、県南の吾妻山系を水源とし、山形県約9,000ｋ㎡のうち、小国水系の荒川、庄内平野の、赤川、温海川などを除く、約7,000ｋ㎡の流域面積をもち日本三大急流の一つで、全長は約229ｋｍで国内第7位。1つの県を流れる川としては全国一の長さを誇る川です。

川原子付近の水辺

4月下旬から～5月上旬にかけ乱川に架かる本郷橋上流には、「こいのぼり」と西方に月山が見えます。ここの川原子公民館が住民から不要になったものや、掲揚を希望する「こいのぼり」を募るなどした約100匹が乱川の風を受け、元気に泳ぐいでいます。

下の写真は村山盆地西方の西川町、国道112号線からの月山の眺めです。時期は8月の海水浴に庄内浜に行く時で、まだ雪がありました。

月山スキー場は、平年4月～7月に利用できます。月山中腹の肘折温泉の積雪は約４メーター、山頂は約10メーターと言われています。村山盆地の東の、蔵王（約1,800ｍ）は、そんなに雪は降らずスキー場は４月までです。つまり、村山盆地の雪ダムは西に高く、東に低いということとなります。ざっくり総降水量は村山盆地の西に多く、東に少ないということです。

この道路は現在山形自動車道の月山越えの一部として、一般国道112号線のまま使用されています。新潟の高速は村上あたりまで出来ていますが、村上～南陽、村上～温海は一般道です。つまり、山形県内と新潟県は高速に接続していないということです。今回は、ここまでです。次回をお楽しみに。