第5回 信濃川大河塾 報告(2014年8月30日(土)・1日目)

信濃川大河塾は信濃川河口域に暮らす私たち新潟市民が、上流域の長野県を訪ね信濃川の水環境について学ぼうという新潟水辺の会主催の企画ツアーで、三井物産環境基金の助成を受け毎年開催されているものです。

「信濃川、千曲川、犀川、奈良井川を遡る旅」と題した今年のツアーは長野県をほぼ縦断する形となりました。

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参加者40名とスタッフ5名を乗せたバスは7時に新潟駅を出発。

最初に向かったのは十日町市にあるJR東日本宮中取水ダムです。改修された魚道と魚道観察室を見学。2013年は408尾の鮭の遡上が確認されたとのことで、その数は年々増加しているようです。

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続いて長野県に入り東京電力西大滝ダムを見学しました。

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西大滝ダムでも魚道が改修されたが昨年は6尾と2012年の17尾を下回ったとのこと。今秋の増加に期待したいものです。

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続いて松本市にある牛伏川フランス式階段工を見学しました。かつて乱伐によって大量の土砂が流れ出し信濃川汚濁の原因となっていた場所を、明治31年から大正18年の長期にわたり山腹斜面工事を施したものです。フランスの渓谷にある階段工を参考に空石積み、空石張りで作られた流路延長141mのフランス式階段工は、周りの風景に調和した美しいものでした。2012年7月に国指定重要文化財となりました。

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牛伏川階段工見学では、地元の「牛伏鉢伏友の会」の方々からご案内いただきました。時間のない中、駆け足の見学でしたが丁寧に説明してくださいました。ありがとうございました。

1日目の最後は宿のある奈良井宿を散策してまわりました。

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地元のボランティアガイドの案内で江戸時代の面影を色濃く残す町並みを眺めてまわりました。中山道に位置する奈良井宿は、木曽路十一宿の中でも一番標高が高く、難所の鳥居峠を控え、多くの旅人で栄え「奈良井千軒」といわれ、現在は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

こうして1日目の行程を終え、宿のならい荘へ向かいました。

お知らせ : 11月22日(土)長野市の安茂里公民館で水辺シンポジウムが開催されます。また来年3月には鮭稚魚放流も行われる予定です。お楽しみに。

【信濃川大河塾は三井物産環境基金を受けて実施されています。】

 

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