鮭を訪ねてバスツアー 信州上田千曲川少年団

11月17日(土)午前11時半過ぎ、信州上田より信州上田千曲川少年団の子どもたち27名(児童20名、引率者7名)が、小雨の中でしたが新潟まで鮭を見に中型バスで五泉の能代川までやって来ました。(上田から五泉の能代川まで片道約260km)
今回の「鮭を訪ねてバスツアー」は、信濃川上流(長野県)の子供たちが、下流(新潟県)で河川を鮭が遡上・産卵する様子を体験し、信濃川や千曲川によって長野県と新潟県が結ばれていることを実感し、上下流域の交流を重ねたいと企画したものです。

新潟への経路

当初は能代川で獲れた鮭のちゃんちゃん焼きを、能代川水辺公園の「サケの路」を見ながら外で食べる予定でしたが小雨が降っているため、吉井能代川サケ・マス増殖組合長にお願いして「新保五百集落開発センター」の和室をお借りし、ちゃんちゃん焼きを食べていただくことになりました。

集落センターにて食事

能代川サケ・マス増殖組合の塚野理事さんは、朝捕れたばかりの鮭を大きく切り、そこに地元で獲れた里芋に大根を入れた鮭汁が皆さんに振舞われました。

ちゃんちゃん焼き

食事後雨も少し小降りになって来たので早速鮭を見に川に向かいました。能代川には鮭を捕獲するための水路が掘られ、そこを鮭は遡り鉄製のトラップに入り、そこから出ることができなくなります。

能代川のさけの路とトラップ

また組合長にお願いして、先程入ったばかりの鮭3尾を出していただき子供たちに触っていただくことになりました。最初鮭は暴れて子供たちは触ることが出来ませんでしたが、軍手を借りて鮭の尻尾と腹を抱えて鮭と一緒に写真を撮る子も出ました。

鮭を抱えて親子で興奮

ここで捕獲された鮭は上流の戸倉地内にある孵化場で人工授精され、春まで孵化場にて稚魚となるまで育てられます。春になると稚魚は能代川に放流され、3~5年後に、ふるさとの川「能代川」に帰ってくると吉井組合長より説明を受けました。

吉井組合長の説明

その後鮭の自然産卵場所の南田中に行ったのですが、まだ川の上流に遡上し始めたばかりで数匹の鮭が産卵行動をしているのみでした。

南田中の鮭の自然産卵場所

予定も遅れ気味で雨も強く振って来たこともあり草々にそこを引き上げ、新潟に向かいました。朱鷺メッセの船乗り場に3時少し前に到着し、ウオーターシャトルに乗船次の目的地のにいがたふるさと村に向かいました。

ウオーターシャトルに乗船
船の中では信濃川の川幅の大きさに驚いたり、国の重要文化財となった萬代橋の橋の下を通ったり、川での鮭漁を見学しながら、約1時間の船旅を楽しんだそうです。

ウオーターシャトルで信濃川へ にいがたふるさと村では自宅にお土産を買ったり、全員で記念撮影をして午後5時バスで上田に帰りました。8時半過ぎ、無事に上田に着いたと連絡がありました。
1日大変ご苦労様でした。

ふるさと村にて全員集合

先日参加者の上田市立川西小学校1年の藤木涼君と、中塩田小学校6年和田龍樹君の感想文が届きましたのでお載せします。
鮭を訪ねてバスツアーの感想

 きのうは「サケをたずねて」バスツアーにいってきました。にいがたまでいきました。はじめに見た生きているサケは、とても大きく、はがするどくとがっていました。こわかったです。うみから川へのぼってきたサケが、およいできて、ぼくの目のまえを、しゅーっととおりすぎたときは、目がおいつかないくらいはやくて、びっくりしました。
つぎにサケがたまごをうむところへ行きました。さかなのひれが見えました。あめがふっていて、あまりよく見えなかったけれど、草のかげでメスとオスがたまごをうむじゅんびをしているところが見えました。たまごからかえったあかちゃんのサケが、うみで大きくなっていきのびて、もとの川へもどってきてほしいです。
さいごに、いちばんたのしみにしていたウオーターシャトルにのりました。うみにつながるしなの川を、サケとおなじようにぼくたちはふねでのぼります。そとではカモメがいっぱいとんできて、ふねにずっとずっとついてきました。はしの下にはいってみるとくらくなりましたが大きかったです。
しんぶんで上田のちくま川にサケがかえってきたというきじをよみました。サケがそんなにおよげるとは、おもわなかったです。キズだらけになったサケは、がんばったとおもいます。ぼくもサケみたいに、がんばるにんげんになりたいです。かえりのバスではつかれたので、ねてしまいました。きのう一日たのしかったです。

                                 上田市立川西小学校 1年 藤木 涼

まずは上田市出発。そして上田菅平IC、上信越自動車道、北陸自動車道そして磐越自動車道をとおって新がたに来ました。7:30から11:00まで、ずっとバスに乗っていたのでつかれました。
本当は次に能代川鮭自然産卵観察公園に行く予定でしたが時間のつごうで先に鮭のちゃんちゃん焼きを食べました。鮭と野菜がとてもおいしかったです。
その後、能代川鮭自然産卵観察公園を見学してきました。鮭が川を上って行くところが見えました。そして次はウォーターシャトルという船に乗ってにいがたふるさと村に行きました。その間に信濃川の鮭漁も見れました。にいがたふるさと村では大きな鮭を売っていました。それで元来た道を帰って上田に着きました。
このバスツアーはとても長かったけど鮭についてしっかり学べたのでよかったです。

中塩田小学校 6年 和田龍樹

 

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