2013年 鮭稚魚の市民環境放流(十日町市の信濃川にて)-6 会員 ☆です
3月17日(日)午前10時前、本日最初の稚魚放流場所である十日町市のJR宮中取水ダム下流に到着した大熊代表以下6名の当会スタッフ一同はびっくり! 既に大変多くの方々が河原に集まっており、我々が準備する間にも続々と参加者が増えていくのでした。
珍しくも数日の好天が続き、この日も気温10℃と放流日和で、280名(大人154名、子ども126名)の方々のご参加を頂きました。これまで稚魚放流の実績を重ねてきた上にJR東日本さんや十日町市さんの広報活動、十日町市の小学生とご父兄の参加などのご協力、中魚沼漁協さんとの連携等々が有ってこそ、これだけの規模に至ったものです。
宮中取水ダムと河原に続々と集まる参加者
<大熊代表のあいさつでいよいよ開会>
さて、前夜少々飲み過ぎた?らしい当会大熊代表ですが、そんなそぶりは一つも見せずにあいさつし、鮭の一生などについて皆さんに分かり易く説明しました。
参加者の皆さんとあいさつの大熊代表
「子は親の顔を見ることなく、親も子の顔を見ることなく一生を終える」
鮭の一生を儚くも表わした大熊代表の言葉は、皆さんにはどのように伝わったでしょうか。
続いてダムを管理するJR東日本藤橋さんからご挨拶を頂きました。JR東日本さんからは、約50名にもなる社員の皆さんが準備・誘導や安全管理等々でこのイベントを支えて下さいました。
中沼漁業協同組合の長谷川組合長 JR東日本藤橋さん
気になる水槽と河川水の温度差は、0.9℃。昨日同様好条件に恵まれました。
ここで放流するのは、中魚沼漁業協同組合さんで飼育されてトラックで運ばれて来た3万尾の稚魚たちと、市内田沢小学校、下条小学校の皆さんが育てた稚魚たちです。さあ、準備万端!!みなさん今か今かとバケツとカメラを持って待ち構えていますよ!
<放流! でも、なかなか出てこないよ>
さすがにこの人数だけあって、放流が始まると水辺は大賑わいです。
それでも事前説明の通り、皆さんバケツをゆっくり傾けながら川の水を入れ、稚魚にストレスを与えないように優しく放流していました。
でも、「なかなかバケツから出てこないよ!」とお母さんに訴える子どもたちもチラホラ。それでもバケツの中をのぞきこみながらじっと待ちました。
みんなでやさしく放流。でも、なかなかバケツから出てこないなあ。
3万尾の稚魚を放流するため、参加者の皆さんは何度も河原と水辺を往復していましたが、その背後では・・・JR東日本の方々による、見事なバケツリレーが展開されていたのでした。お疲れさまでした。
JR東日本の皆さんによる稚魚のバケツリレー
<魚いるかな? 魚道特別公開>
放流を無事終えた皆さんは、魚道見学へ向かいました。昨年新装オープンしたばかりの魚道ですが、更に改修工事を行い水槽の窓枠を大きく見やすくしました。雪も深く通常4月からオープンとなる魚道観察室ですが、この日は稚魚放流の参加の皆さんのために特別公開して頂きました。
この魚道は、アイスハーバー型という大型の魚道、階段式という小型の魚道そしてせせらぎ魚道という3種類が並んでいて、いろいろな魚が大きさや泳ぎ方によって使い易い魚道を選べるように工夫されています。残念ながら魚が川を上るにはちょっと時期が早かったようですが、4月になるとウグイがこの魚道を上って行く姿が観察室から見られそうです。
3種類の魚道 上からみた魚道
魚道観察室を見学するために並ぶ参加者 改装し迫力の増した魚道観察窓
関係者の皆さんのおかげで、一連の予定を無事お昼前に終えることができました。
ご参加頂いた皆さん、関係者の皆さん どうもありがとうございました。
参加者の皆さんで「帰ってきてねえ!」と圧巻の記念撮影
さあ、おいしいお昼を食べて午後は津南町へ!!
◆◆今回の鮭稚魚の市民環境放流は、三井物産環境基金及び信濃川の沿川市町村(新潟市、長岡市、十日町市、津南町)の助成を受けて行われました。助成をいただいた団体に感謝いたします。
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