2014つうくり市民会議“魅力的な川は、魅力的な人からできる”レポート2

2014年9月27日(土)13:30~16:30 新潟県立大学新厚生棟(ぱれっと)にて、「2014つうくり市民会議“魅力的な川は、魅力的な人からできる”」が開催されました。

今回は新潟県からの「通船川の川づくり」についての説明をお届けします。

13:50 新潟県新潟地域振興局地域整備部 松本さん「通船川の整備について」

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通船川の延長は8.5kmあります。流域面積は約17k㎡です。流域の3割以上が日本海の海面よりも低い土地です。

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現在、新潟県では、津島屋閘門排水機場から薬師橋の間約2.9kmで護岸整備、薬師橋から山の下閘門排水機場まで約3.8kmのうち老朽化の激しい部分約1kmの護岸の補修に取り組んでいます。

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平成10年に新潟市などとつうくり市民会議を立ち上げ、平成12年につうくり川づくり案2000を提言しました。その後、市民の意見を川づくりに反映させようとこれまで5箇所でワークショップも実施してきまた。

平成10年の8・4水害を受けて、新山の下排水機場の整備、鴎橋や木戸閘門付近などの川幅の狭い箇所の拡幅、緊急度の高い箇所の護岸の補修、激特事業による鴎橋地区や山ノ下地区の護岸整備を行いました。

また、川を利用しやすいように親水性護岸や周辺環境の整備を進めています。具体的には松崎・津島屋地区での親水護岸、松崎・津島屋・。河口の森地区での船着場の整備、河口の森での駐車場整備などを行ってきました。

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松崎地区の護岸整備は終了し、現在事業中の津島屋地区の護岸整備では、魚類などの生息・生育が可能になり周辺の環境と調和できるように魚巣ブロックを採用しています。この護岸は階段状になっていて足をかけることもできるので、万が一落ちても上がれるような構造としています。また、護岸の上の方には落ちた人が掴まることができる手すりも設置します。なお、木工新町地区はこれからの着手となります。

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新山の下排水機場は平成15年3月に完成、排水能力30m3/sで旧排水機場とあわせて52m3/sの排水能力となりました。これは7~8秒で25mプールの水を吐き出すくらいの力です。

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これらの整備により、8・4水害と同じ規模の雨を想定した場合、流域での浸水被害が非常に少なくなっています。

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薬師橋から山の下閘門排水機場の間の約3.8Kmの内、老朽化の著しい部分、約1kmの護岸の補修については、老朽化した矢板護岸の川側に新しい矢板護岸を設置します。平成25年度は中木戸・河渡・豊3丁目で合計約126mの護岸補修を行うなど、これまで約890mの補修を行いました。平成26年度は下木戸地区で約120m施工する予定です。

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河口の森の船着場・照明・駐車場については、国土交通省の河川空間の利用促進のための規制緩和を受けて、県でが地域活性化のための都市・地域再生等利用区域に指定することによって整備することができました。

今後も、つうくり市民会議からの提言などを尊重しながら、山の下閘門排水機場の維持管理で地域の安全を守っていくとともに、川の利用や環境を配慮した護岸整備、老朽化の激しい箇所の護岸補修など、安全、安心で魅力ある川づくりに取り組んでいきます。

 

次回は、新潟市からの「散策路整備、かわせみ橋の整備、通船川の水質」についてのレポートをお届けします。

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