2014信州上田千曲川少年団「鮭を訪ねて日本海バスツアー」の報告
平成26年11月8日(土)、信州上田千曲川少年団が新潟へ鮭の遡上を見学に来ました。
この「鮭を訪ねて日本海バスツアー」は、今回で3回目で信濃川上流(長野県)の子供たちが、下流(新潟県)で河川を鮭が遡上・産卵する様子を体験し、信濃川や千曲川によって長野県と新潟県が結ばれていることを実感し、上下流域の交流を重ねたいと企画したものです。
午前10時45分、加茂市加茂川に到着した一行は児童7名を含む総勢16名が到着です。
今年度、長野市の裾花川で鮭の発眼卵埋設を一緒にやっていただける
「信州水環境マップ・ネットワーク」の沼田さん、大洞さん、藤井さんも自家用車で到着し、加茂川に架かる下河原橋から鮭の遡上を見学です。
加茂川には、ざっと50尾ほどの鮭が泳いでいるのが見渡せました。
産卵場所を求めて尾びれで河床を掘るメスの廻りにオスが群がります。
初めて見る光景に驚きの声を上げ思い思いに写真に納めていました。
続いて加茂川を遡り、290号線を左折し冬鳥越から五泉市へと抜け
能代川上流にある「サケのふるさと南田中パーク」に到着です。
ここは鮭が自然産卵する場所で訪れた時には10尾前後の鮭が確認できました。
まだ遡上が始まったばかりで、今回は少なかったのですが
最盛期には2000尾ほどが見られるようです。
ここで1枚目の記念写真です。
続いて五泉市新保にある新保五百地集落開発センターにやってきました。
事前に加藤世話人が焼いた鮭のチャンチャン焼きとイクラを御菜に持参のお弁当を広げ昼食です。
今回、食事の準備が加藤世話人一人だったので鉄板の上で焼く事ができず
バーベキューコンロで作ったのですが、参加者から美味しいとの声を頂きました。
今回の鮭とイクラは能代川サケ・マス増殖組合から提供していただきました。
食後は能代川サケ・マス増殖組合の吉井組合長に案内され、鮭の捕獲用の仕掛け「ウライ」を見学しました。
能代川サケ・マス増殖組合では20年ほど前から鮭稚魚の放流を行ない
現在では最盛期に1日800尾ほどの水揚げがあるそうです。
吉井組合長にお願いし、捕獲した鮭に触らせていただきました。
最初は暴れて手こずりますが
子供達が手づかみで持ち上げると歓声があがります。
生きた鮭を間近で見たり、触れたりなど滅多に経験できない事に、子供達は大はしゃぎです。
ある参加者の親子は、このツアーに毎回参加しているとおっしゃっていました。
この時期、色々なイベントが有るけれど子供がどうしても鮭に触りたいので
今年も来ましたとの事でした。
大人の方は1個400円のイクラをお土産に買い求めていました。
最後にウライをバックに一同で記念撮影。
その後、阿賀の里と通船川を見学し上田へ戻っていきました。
この冬に鮭の発眼卵埋設に協力していただける信州水環境マップ・ネットワークとの連携や、11月22日に長野市安茂里公民館で開催される「信州の鮭文化を語るシンポジウム」など、鮭の稚魚放流は長野県へのバトンタッチの段階に入って来ました。
今回参加してくれた子供達の住む上田市まで鮭が遡上する事を期待したいと思います。
※この活動は三井物産環境基金の助成を受けて行っています。