2013-鮭の稚魚放流支援サポーター基金収支報告

昨年11月より募集を開始しました、2013年「鮭の稚魚放流支援サポーター基金」の収支報告をさせていただきます。

 

本年1月下旬から2月上旬に、鮭の稚魚放流支援サポーター応募者様へのお返しの品を発送しました処数人の方より、「数十年ぶりに昔の鮭に出会え、おいしくいただいた」、「ちゃんちゃん焼きの鮭の半身は大きすぎるので、半分に切ったものを2枚入れてくれた方が良い」、「イクラは大変美味しかったが、少し甘く出来ているので醤油をかけた」、「鮭の味噌漬けも少し甘すぎる」などのご意見をいただきました。大変ありがとうございました。

これらのご意見を、来年の鮭の加工品に反映させていただきます。

 

2013年「鮭の稚魚放流支援サポーター基金」の目標は100口でした。だが70口と目標には届きませんでしたがお陰様で、鮭の稚魚約5,400尾分の21,900円を鮭稚魚の市民環境放流資金に回すことが出来ました。応募の皆様に感謝申し上げます。

2013

 

尚、先日の新潟水辺の会の世話人会にて、2013年「鮭の稚魚放流支援サポーター基金」収支の報告をいたしました。

 

今回いただきましたご意見を反映した「鮭の加工品」などを詰め合わせた企画を今年の秋、お知らせさせていただきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

※この活動は三井物産環境基金の助成を受けて行っています。

 

 

2014年 鮭の発眼卵育成-6

2月13日、長野県で鮭の発眼卵から育成をしていただいています5小学校に、稚魚の餌をお届けに行ってきました。

今年我が家の車庫に置いた水槽にはヒーターは入れず、なるべく自然な河川環境に近い状況で育てる事にしてみました。その為、まだ浮上行動どころか、お腹に栄養分の結構大きな袋を抱えていますが、長野県内の5小学校の稚魚は全て順調に育っていました。

浦山の稚魚(14.2.3、2.13)

まだお腹にオレンジ色のさいのうが大きく見える

その後3月15日と16日に行います鮭稚魚の市民環境放流の打ち合わせを、津南町役場および飯山市公民館の担当者と打ち合わせをしてきました。

 

◎     宮中取水ダム

雪の量は、近年7年間では最も少なく、宮中取水ダムの管理用通路も除雪されていました。

2014.2.13宮中取水ダム-42トン

宮中取水ダムの電光表示板の信濃川への水量は42m3/sと表示

 

◎     津南町稚魚放流場所確認

豪雪地帯の津南町でも今年は雪が少なく、町の中に雪の壁はほとんど見当らない状況でした。放流場所の信濃川と中津川の合流点のゴミ焼却場の雪捨て場でも、昨年に比べ楽々と川を眺めることが出来ました。

津南町の信濃川と中津川の合流部の積雪状況

この下で稚魚放流を行います(信濃川と中津川の合流点を望む)

 

津南町役場での打ち合わせには、桑原教育長様のほか、清水教育次長、小野塚総務課長、石橋建設課長、恩田地域衛生施設組合事務局長が出席し、当日の除雪体制、参加者への対応について打ち合わせを行ってきました。

 

◎  長野県栄村村立栄小学校

県境も雪が少なくスムーズに通ることが出来ました。

稚魚を入れた水槽は正面玄関より入ったホールにあります。

思っていた以上に大きくなって、浮上行動も始まりもう餌を食べ始めても良い状態になっていました。

栄村村立栄小学校の水槽②(2014.2.13)

ふ化した時の様子など、児童にも分るように写真を入れた説明書きと水槽

 

栄村村立栄小学校の水槽①(2014.2.13)

もうすっかり稚魚らしくなって浮上行動を始めていました

 

◎ 長野県飯山市立岡山小学校

こちらも順調に育っています。3月15日湯滝温泉で、飯山市の方々と一緒に稚魚放流をいたします。

岡山小学校の水槽①(2014.1.30、2.13)

          2014.1.30の水槽内         2014.2.12の水槽内 すっかり大きくなっています

1月30日にいただいた写真と比べ、約半月でお腹の栄養分の袋も相当小さくなっています。

 

岡山小学校で初めて水中に水温計を入れないで、赤外線だけで計れる赤外線放射温度計を見せていただきました。

岡山小学校の水槽②(2014.2.13)

この温度計は川などへ下りなくてはならない場所や、高温で近づくことの出来ないなど障害があっても使えるものとの事で、-30℃から1550℃までの広い温度レンジをカバーする優れ物でした。この分野では小学校の方が先を行っていました。

 

◎ 湯滝温泉放流場所

今年から飯山市ゆたき温泉下の千曲川で行う稚魚放流場所の確認をしてきました。湯滝橋の上から見ると、川岸はカヌーが接岸し易いように相当広い範囲が浅く出来ており、子どもたちが安全に稚魚放流を行えることが確認できました。

 湯滝温泉下の稚魚放流場所

 湯滝温泉の駐車場より20m位で千曲川が流れている、川岸にはカヌーの乗り場もある

参加者が安全に川まで行けるように、当日は公民館長みずからが除雪機を操作予定です

 

◎ 長野県野沢温泉村立小学校

こちらも雪が少なく、予定より早く学校に着きました。教務室前の廊下の水槽は、覆いを掛けてありその覆いをはぐると、稚魚が群れて固まっていました。

野沢温泉小学校の水槽①(2014.2.13)

いつもの半分以下の積雪しか無かった野沢温泉小学校

 

◎ 飯山市公民館

飯山市での初の稚魚放流事業は、北陸新幹線開業1年前イベントの一環で飯山市公民館が春休み体験教室と銘打って行います。

当日の参加者には、豚汁と湯滝温泉の入浴割引券がプレゼントされます。

服部公民館長より、稚魚放流での記念に写真をダウンロードできるように、当会のホームページに記念撮影の写真を入れてくださいとの提案がありました。

 

◎ 長野県木島平村立小学校

こちらの稚魚はもう浮上行動も盛んでしたので、餌をすぐに与えていただく様にお願いしてきました。

木島平小学校の水槽①(2014.2.14)

こちらの稚魚はすっかり稚魚らしい色と魚体になり、浮上行動をしていました。

 

3月15日馬曲川での稚魚放流後、木島平小学校で「児童発表会」を行うための打ち合わせを行ってきました。当初体育館でやろうと思っていましたが、体育館はジェットヒーターを入れても広く寒いため中々温まるのに時間がかかるとの事でした。そこで校長室のお隣の元給食室である部屋ではと提案があり、見学してそこでやることになりました。

木島平小学校での発表会会場

 児童発表会の行われる会場(1階の右の部屋)

 ここなら100名は楽々入れそうですし、暖房設備も万全でした。

 

◎ 長野県上田市立南小学校

昨年は水温を上げすぎたトラブルもありましたが、今年は順調に育っていました。3月16日浦野川でそちらの稚魚と一緒に放流をしましょう。

上田南小学校の水槽(2014.2.13)

 二つの水槽で順調に育っていました

 

◎     浦野川の水温データ回収

上信越自動車道を下りて上田市に入ると雪の量が急に多くなった。2月第一週に降った雪が溶けずに残っていたのです。

上田 道と川の駅(2014.2.14)

浅間山と上田中心部を望む    上田 道と川の駅 おとぎの里

 

昨年12月に埋設した発眼卵の容器は浦野川の砂利の中に入っている。5月に長野大学の学生さんと一緒に掘り起こし、結果を見るのが楽しみとなっています。

上田 道と川の駅-浦野川(2014.2.14)

岸には雪があるが、水温は意外と高く6.7度であった

 

◎ 千曲川周辺の湧水地探し

将来長野市の近くの河川で発眼卵埋設が可能な湧水のある河川を見つけたく、翌14日の8時30分長野県環境グループの大洞さんと長野ICで待ち合わせをした頃から雪が降り始め、翌日は長野で40年ぶりの66センチを記録したそうです。

 

千曲川左岸の用水路①

この用水は水温は約7度とあったが、流速が早く、川岸にゴミが多く引っかかっていた

 

◆ 千曲川右岸(犀川合流点より上流100m地点)

千曲川右岸の用水路①

流れもゆるかでよい場所でしたが、水温が0度ほどで低くて駄目でした

 

2014年 鮭の発眼卵育成-7に続く

 

※この活動は三井物産環境基金の助成を受けて行っています。

2014年 鮭の発眼卵育成-5

◆ 「12万尾の稚魚放流と子どもたちの発表会」

新潟水辺の会では鮭などの魚類が遡上し、産卵、降下できる信濃川・千曲川・犀川を目指し、“鮭稚魚の市民環境放流”を、今年も新潟県・長野県の5ヶ所の河川で行います。

そして今年は、2010年より稚魚放流と発眼卵の育成をやっている木島平小学校で、「鮭発眼卵からの育成と稚魚放流、児童発表会」を実施することになりました。

 

千曲川流域の文化を育てる次世代の子どもたちに、鮭の発眼卵からの育成を託し、生命の大切さを学んでいただき、稚魚放流を通じて千曲川の理想を夢みていただき、鮭と云う食についても一緒に考えていただけたらと思っています。皆様のご参加をお待ちしています。

H26年-鮭稚魚放流&木島平と須坂チラシ

2014年鮭稚魚の市民環境放流チラシ

 

実施日:2014年3月15日(土)~16日(日)

参加費:大人11,000円、子ども6,000円(1泊2食付、バス代、高速道路代含む)

宿泊地:パノラマランド木島平

募集数:35名(締め切り3月5日)

申込先:新潟水辺の会 加藤
電話025-230-3910
E-mail ecoline@mvd.biglobe.ne.jp

◆     浦山の発眼卵

先月の17日から1月26日までの生育状況を、You Tubeにアップしましたのでご覧下さい。

 

 

2014年 鮭の発眼卵育成-6に続く

 

※この活動は三井物産環境基金の助成を受けて行っています。

 

※ 新潟水辺の会は、鮭の放流・回帰を単に漁業としての復活を目標とするものではなく、長野で産卵・孵化した鮭の稚魚が安全に日本海まで降り、再び成魚が河口新潟から長野まで遡上できる本来の川にしたいと願って活動を行っています。その一環として、鮭稚魚の市民環境放流に取り組み、2007年よりこれまでの7年間で信濃川・千曲川水系に約150万尾の稚魚を放流してきました。

 

1 3 4 5 6 7 18