公共事業は文化を創れるか
公共事業が文化を創れるか、Dr.大熊の刺激的なタイトルに少しガツンと叩かれた気分。それも爽快な気分です。数枚、新川右岸給排水機場のデータを追記します。外観と排水機作業中、内部のキャッツウォークの写真3枚(’07年4月10日撮影)です。機能と美観がマッチしてますね。
Dr.大熊が指摘されているように、公共事業の現場ではますます文化を離れた機能事業になっています。そもそもかつての公共事業は民間が取組み、お上は許認可だけでした。税の公平性からミスなしの使命感のある担当者は、最少予算で最大の効果を、が日常的に迫られているので市民を巻き込むプロセスに、あるいは波及効果に想いを馳せるのは難しくなっているのではと感じます。
そう考えると、Dr.大熊のいう本来の『文化』でなく、景観やアートなど抜き出せる時だけに取組める指示事項の「文化」でしか担当者は動けなくなっているように見えます。やむを得ないことも多いのでしょうが・・・・
大事なのは、多くの人々に参加や理解を促す、経済的、社会的、教育的価値、情報価値として影響する事業が、本当の公共的な『文化』に育って行くだろうと感じます。プロセスに時間を意識的にかけられるか否かで機能で終わるか、文化・芸術、風土に育つかの分かれ目なんだろうなあ、と。