2015 年鮭稚魚の市民環境放流 第2弾レポートその1
長野県を巡る鮭稚魚の市民環境放流を2015年3月14日(土)~15日(日)の日程で行ってきました。先日の速報に続き、詳細を2回に分けてご報告致します。
3月14日(土)午前7時20分、新潟からの参加者を乗せ新潟駅南口を出発したマイクロバスは、北陸自動車道を走り上越から長野市を目指しました。
今回の鮭稚魚放流は2日間とも好天に恵まれ、道中、妙高山もハッキリと見えました。
小布施パーキングで鮭稚魚を育てて頂いた木島平村の持田養魚場さんの車と合流。
長野市へ向かいます。
10時30分、長野駅の西側を流れ犀川に合流する裾花川の放流地へ到着です。
すでに大勢の市民が集まっていました。
会場となった場所は裾花川水系漁業協同組合の事務所がある脇で、市川組合長さんの
協力を得て今回初めての鮭稚魚放流が実現しました。
この場所では昨年12月に発眼卵の河床直まき埋設放流も行なわせていただきました。
新潟水辺の会・大熊代表による鮭の生態の説明に子供達も興味津々。
かつて信州と鮭と深い繋がりがあった事を初めて知った子供達も多かったようです。
放流した鮭稚魚は30,000尾。集まった市民は83名(内子供27名)でした。
参加した皆さんのほとんどは鮭稚魚の放流が初めての様で、ハケツの中から裾花川へ泳ぎだす稚魚をジッと見つめていました。
最後は、参加者で記念撮影。放流した稚魚に「帰って来てね。」と皆で声を合わせました。
午後からは長野県上田市にある「上田 道と川の駅」そばの浦野川で鮭稚魚放流を行ないました。
今年で4回目という事もあり、毎回楽しみにしている親子連れも多かった様です。
ここ上田には2010年と2012年に、それぞれ鮭が遡上しています。
65年振りに遡上した鮭の標本を前に、上小漁業組合長の富岡組合長様をはじめ千曲川河川事務所・長谷川副所長様、上田市地域交通政策課・藤澤課長様なども駆けつけていただきました。
続いて長野大学の髙橋教授から放流の際の注意点について説明がありました。
髙橋教授は発眼卵の河床埋設でも協力いただいています。
いよいよ鮭稚魚の放流開始です。浦野川では20,000尾の放流を行ないました。
2万尾の中には上田市南小学校の児童が育てた稚魚200尾も含まれています。
発眼卵から育ててくれた皆さん、ありがとうございました。
浦野川では144名(内子供66名)の参加がありました。
3尾目、さらに沢山の鮭が上田に戻ってくる事を願って横断幕を前に参加者で記念撮影。
稚魚放流の後は、近くにある上田市半過公民館で児童による活動発表会が行なわれました。
発表の前に、マルチコプターによる信濃川下流域から千曲川の空撮影像を観て頂きました。食い入る様に見つめる子供達の表情が印象的でした。
最初に日本ボーイスカウト新潟連盟 黒埼第一団による演劇仕立ての鮭の一生の発表です。
続いて上田南小学校の児童による鮭の発眼卵からの成育発表です。
皆それぞれに育てて感じた事を発表してくれました。
最後は信州上田千曲川少年団による、昨年11月に新潟へ来て、加茂川と能代川で
実際に鮭の遡上を観察した感想を発表して頂きました。
発眼卵を育てていただいたNPO法人うるわしの里・小泉様。
最後は皆で記念撮影。こうして鮭稚魚放流1日目は無事、終わりました。
2日目の様子は「2015 年鮭稚魚の市民環境放流 第2弾 レポートその2」でお伝えします。
※この事業は三井物産環境基金の助成を受けて実施しています。