“いい川”づくり研修会のお知らせ

 

“いい川”づくりを全国で進めていく一環として市民の立場から企画、開催している「“いい川”づくり研修会」(2012年度~、河川基金助成事業)を、下記のとおりオンラインで開催いたします。

 

今回の研修会は「グリーンインフラとしての河北潟の将来を考える」をテーマに、石川県での開催を予定しておりましたが、新型コロナ感染拡大防止を考慮し、オンラインで開催することとなりました。

この機会に、同様の水環境の課題やテーマに関心のある方にも広くご参加いただきたく、ご案内いたします。

 

「“いい川”づくり研修会 石川・河北潟~グリーンインフラとしての河北潟の将来を考える~」

http://mizukan.or.jp/kensyukai

==============================

【開催日時】2021年3月5日(水) 10:00~15:35

【開催方法】開催方法:オンラインによる開催(ZOOMウェビナー)

※全体討論等において、質疑や意見等が可能です。

*詳細は貼付のチラシをご参照ください

 

河北潟湖は1963年から国営干拓事業で湖面の3分の2が干拓された湖です。干拓地は水田、畑、牧場として利用されてきましたが、農業排水の流入等で湖の水質悪化が懸念されています。加えて、護岸工事による水辺の多様な植生の改変等で生物多様性や自然景観が失われつつあり、湖と地域住民の関係も希薄になってきました。

こうした河北潟の現状をどう改善し、貴重な地域資産としてどう育て残していくかが課題となっています。各地の潟湖の回復事例等も踏まえ、その将来ついて議論したいと思います。

 

・主催:NPO法人全国水環境交流会

・共催:NPO法人河北潟湖沼研究所

・後援:石川県(予定)、北陸グリーンインフラ研究会

 

【対象・募集】河川管理者、農地管理者及び事業者、地域住民、学識者、学生など(募集人数80名/先着順*定員になり次第締め切り)

・建設系CPD((一社)建設コンサルタンツ協会)単位付与プログラム

 

【主な内容】※一部予定、敬称略

・事例報告「河北潟の課題と将来構想」  NPO法人河北潟湖沼研究所

「河北潟の現状と課題」    石川県土木部河川課

・講座1 「グリーンインフラとしての河北潟」 上野 裕介(石川県立大学)

・講座2 「包括的再生と河北潟の将来像」   菊地 直樹(金沢大学)

・講座3 「地域づくり、循環、能登の事例」  森山 奈美(株式会社 御祓川)
・講座4 「新潟市鳥屋野潟での『潟展(がってん)』プロジェクト」

相楽 治(NPO法人新潟水辺の会)

・質疑・全体討論

 

【申込方法】お名前、ご所属、E-MAIL(※要登録)、連絡先(電話、ファクシミリ
等)、

CPD受講希望の有無を事務局にメールかファクシミリでお申込みください。

【申込先】NPO法人全国水環境交流会

ファクシミリ:03-5772-1608 E-mail:mizukan@mizukan.or.jp

チラシ(申込書)をダウンロード

 

これまでの、“いい川”づくり研修会の開催状況等は、NPO全国水環境交流会のHPからご覧になれます。

http://mizukan.or.jp/kensyukai

新潟の水辺シンポジウム2020開催のお知らせ

※参加申込の受付は終了しました。

毎年12月に開催している新潟の水辺シンポジウムを今年も開催する運びとなりました。

たくさんの皆様からのご参加をお待ちしております。

【新潟の水辺シンポジウム2020 ガタリンピック鳥屋野潟の夢語り

かつての潟は、若者が思う存分遊び、冒険ができた小さな天国でした。コロナ禍の中でも、青少年が潟遊びを競い楽しめる姿を考えます。ぜひご参加ください!

【開催のご案内】

※案内チラシ(PDF)をダウンロードする

日時:2020年12月5日(土)14:00~16:30(受付13:30から)

会場:コープシティ花園 4階 ガレッソホール
新潟市中央区花園1-2-2 (新潟駅万代口からすぐ、1階にロイヤルホスト、ローソンなどが入っているビルです)
会場の詳細はこちら
車でお越しの方は周辺の有料駐車場をご利用ください。駐車場の用意・駐車料金の割引はありません。

参加費:無料

主催: 特定非営利活動法人 新潟水辺の会&がってんプロジェクトチーム

申込方法事前申し込みが必要です。このページからリンクしているお申込みフォームよりお申し込みください。

申し込みフォームをひらく

申込締切:2020年11月27日(金)まで

参加申込の受付は終了しました。

 

プログラム

14:00 開会

■元顧問のC.W.二コルさんを偲ぶ:大熊 孝(新潟水辺の会顧問・新潟大学名誉教授・元新潟市潟環境研究所長)

■水辺の活動報告

  • 信濃川鮭遡上2020新記録報告
  • 産業筏の終焉する通船川・カワセミ橋が見える川まちづくり報告

■子どもたちが遊び競い学べる潟の可能性をさぐる

  • 問題提起 「鳥屋野潟がってんプロジェクトの先に見たい景色」:相楽 治(新潟水辺の会代表)
    • ※鳥屋野潟がってんプロジェクト2020(空芯菜水耕栽培/防災環境舟運体験会/がってん丸人力走)
  • コーディネーター: 上杉 知之(新潟水辺の会世話人)
  • パネリスト(敬称略)
    • 牛腸 昌克(新潟市立上所小学校教諭)
    • 大野 彦栄(中央区清五郎自治会会長・鳥屋野潟漁業協同組合理事)
    • 澁谷 毅(新潟市立万代高等学校端艇部監督)
    • 内藤 敬三(TOTO株式会社信越支社)
    • 和田 大(新潟県新潟地域振興局地域整備部長)
  • アドバイザー :土方 幹夫(新潟水辺の会顧問・駿河台大学名誉教授・日本海1000kmカヌー横断航海PJ主宰)
  • 講 評 : 大熊 孝(新潟水辺の会顧問・新潟大学名誉教授・元新潟市潟環境研究所長)

 

【お申し込み】

要事前申し込み(新型コロナウイルス感染症対策の観点から、事前の申込がない方については当日のご参加をお断りする場合があります)

このページの以下より申込みフォームを開いてお申し込みください。

申し込みフォームをひらく

申込締切:2020年11月27日(金)まで

※お知らせいただきました個人情報につきましては本シンポジウムの運営および新型コロナウィルス感染症に係る事案が発生した場合の対応に使用目的を限定します。

【新型コロナウイルス感染症対策に関するお願い】

  • 発熱(37.5℃以上)や咳など風邪の症状がある場合は参加をご遠慮ください。
  • マスクの着用をお願いします。着用いただいていない場合は参加をお断りする場合があります。
  • 濃厚接触の疑いのある方は参加をご遠慮ください。
  • 当日は検温や体調の記録、手指の消毒等にご協力をお願いします。
  • 会場は換気のため室温が適温とならない場合もありますので、温度調整がしやすいようにご準備ください。
  • (可能な方はできるだけお願いします)事前にスマートフォンに「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」のインストールと設定をお願いします。
  • (可能な方はできるだけお願いします)当日はLINEアプリにて「新潟県新型コロナお知らせシステム」のQRコードの読み取り、LINE公式アカウント「新潟県-新型コロナ対策パーソナルサポート」の友だち登録と情報登録をお願いします。(事前に友達だち登録をしたい方は下のQRコードから友だち登録ができます)
  • 感染者が出た場合は保健所等の関係機関に参加者の情報を提供する場合がありますのであらかじめご了承をお願いします。
  • その他会場やスタッフからの感染症対策についてのお願いにご協力をお願いします。

※LINE及びLINEロゴは、LINE株式会社の登録商標です。
※QRコードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

【お問い合わせ】

当サイトのお問合わせよりお願いします。

 

※この事業はTOTO環境基金公益財団法人山口育英奨学会一般財団法人新潟県建設技術センターの助成、株式会社ゆうちょ銀行「ゆうちょ エコ・コミュニケーション」の寄付をいただいて実施しています。

 

「流域治水の最前線 シンポジウム『温暖化時代の水害政策を求めて』」の動画が公開されました

2020年7月22日に参議院議員会館で開催された「流域治水の最前線 シンポジウム『温暖化時代の水害政策を求めて』」動画公開されました。当会の大熊 孝顧問も登壇しています。

以下は、主催者の一人である嘉田由紀子氏(参議院議員、前滋賀県知事)の紹介文ですが、第一部の対談のベースにあるのは、高橋裕著『国土の変貌と水害』(岩波書店、1971年)、篠原修著『河川工学者三代は川をどう見てきたのか―安藝皎一、高橋裕、大熊孝と近代河川行政一五〇年』(農文協、2018年)、大熊孝著『洪水と水害をとらえなおす―自然観の転換と川との共生』(農文協、2020年)という3冊の書籍です。

球磨川水害の検証と復旧・復興がすすむなか、また、国の治水政策が“流域治水”に大きく舵を切ろうとするなか、たいへん貴重なシンポジウムとなりました。ぜひともご覧いただきたいと存じます。

——————————
2020年7月22日参議院議員会館で「流域治水の最前線シポジウム~温暖化時代の水害政策を求めて~」が開催されました。主催は衆参の国会議員による実行委員会です。ここでは、そのシンポジウムの模様を約3時間にわたり紹介します。少し長いですが、画期的なシンポジウムです。動画にて当日の模様をお伝えします。ご覧ください。

第一部は、日本の河川政策の思想の歴史を追う対談です。
基調対談 高橋裕著「国土の変貌と水害」から50年~治水政策子弟三代から見る日本の河川政策の歴史と思想~
篠原修(東京大学名誉教授・政策研究大学院大学名誉教授)
大熊孝(新潟大学名誉教授、(特非)新潟水辺の会顧問)
進行:嘉田由紀子(参議院議員、前滋賀県知事)

明治時代以降の近代化の中で、自然制御型ともいえる「国家の自然観」により、洪水を連続堤防やダムなど施設の力で河川の中に閉じ込める考え方が広がってきました。一方、人びとの間には「庶民の自然観」ともいえる、自然の仕組みに寄り添って、洪水をできるだけいなして致命的な水害にしないという考え方があります。

ここでは、日本人の自然観と河川政策をめぐり出版された3つの著書、高橋裕著『国土の変貌と水害』(岩波書店、1971年)、篠原修著『河川工学者三代は川をどう見てきたのか―安藝皎一、高橋裕、大熊孝と近代河川行政一五〇年』(農文協、2018年)、大熊孝著『洪水と水害をとらえなおす―自然観の転換と川との共生』(農文協、2020年)を土台として、大熊孝、篠原修の2人の著者の対談をお願いしました。

第二部は、「流域治水」という考え方に焦点をおき、2014年に全国ではじめて「流域治水推進条例」をつくった滋賀県や、ここ1~2年「流域治水」政策を積極的にとりいれている国土交通省や、土木学会の担当者からの発表をお願いしました。

近年、温暖化の影響とも言える豪雨が多発し、これまでの「国家の自然観」に根差した自然制御型治水政策に大きな反省が迫られています。そのときに有効であるのが、土地に根差した先人の知恵に学びながら、「庶民の自然観」を活かし、流域のリスクを正しく知り、知らせることで、河川の中だけでなく、人が暮らす流域の土地利用や建物づくり、避難体制などに工夫をこらす「流域治水」の仕組みです。第二部は、以下の3つの講演をお願いしました。

講演1 知花武佳(土木学会台風19号災害総合調査団幹事長・東京大学准教授)
「土木学会台風第19号災害総合調査団の提言に見る流域治水」

講演2 森本輝(国土交通省水管理・国土保全局河川計画課河川計画調整室長)
「気候変動を踏まえた水災害対策について~あらゆる関係者が流域全体で行う持続可能な「流域治水」への転換~」

講演3 吉田秀範(滋賀県土木交通部長)・速水茂喜(滋賀県流域治水政策室長)
「滋賀県での流域治水条例制定と今後の課題」

最後に会場の皆さんからの質疑応答を受けさせていただきました。
最後までご覧いただきましたら幸いです。
(文責 嘉田由紀子)

1 4 5 6 7 8 143