2014つうくり市民会議“魅力的な川は、魅力的な人からできる”レポート3

2014年9月27日(土)13:30~16:30 新潟県立大学新厚生棟(ぱれっと)にて、「2014つうくり市民会議“魅力的な川は、魅力的な人からできる”」が開催されました。

今回は新潟市からの「通船川周辺の整備や通船川の環境について」についての説明をお届けします。

14:05 新潟市より「通船川周辺の整備や通船川の環境について」

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新潟市東部地域土木事務所 石黒さん「歩道橋“かわせみ橋”の整備について」

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新潟市東部地域土木事務所は、平成25年9月から通船川を渡り、東区海老ケ瀬と松崎を結ぶ、歩道橋の整備に取り組んでいます。

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これまでに基礎や護岸の工事を行ってきました。基礎は鉄筋を組んだものを地中に埋めてそこにコンクリートを流す方法で工事をしました。

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今年秋から人が歩く部分にあたる上部工にとりかかります。上部工は工場で製作したものを現場に運んで、クレーンで設置します。

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10月4日(土)には、工場から運んできた橋の部分をクレーンで設置する様子の現場見学会を実施しますので、ご来場ください。

また橋の工事とあわせて付近の散策路の舗装も予定しています。

 

新潟市東区役所建設課 高橋さん「通船川沿いの散策路整備について」

新潟市では、新潟県の護岸整備や補修と連携しながら、通船川に沿った散策路の整備を行っています。

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現在は津島屋閘門から新川口橋までの区間で緑地広場の整備を行っています。右岸側の上流部分は写真のように完成していますが、その下流部については現在新潟県で行っている護岸整備の完成を待って整備を進めていきたいと考えています。

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これまでに鴎橋から山の下閘門排水機場までの右岸側の散策路整備も行いました。

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また、松崎大橋から薬師橋にかけて区間では、右岸側の散策路の整備は完了し、現在は左岸側で散策路の整備を進めています。

引き続き、緑地や散策路が川に親しみ地域の憩いの場となることを目指しています。

 

新潟市環境部環境対策課 齋藤さん「通船川・栗ノ木川の水質の変遷について」

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河川の水質の監視は国、県、市が協力して行っています。健康や生活環境に関係する項目について基準が設けられ、各河川で毎月1回水質検査行っています。

昭和45年に水質汚濁防止法が制定され、通船川・栗ノ木川でも水質検査を実施するようになりました。通船川では3地点、栗ノ木川では4地点で水質検査を行っています。

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水質検査が始まってから、徐々に水質が改善されてきています。通船川の環境基準の水域類型指定は、昭和45年当初はE累計でしたが、平成16年度にD累計に指定されています。

水質改善の要因として、環境基準の制定、工場排水の規制、周辺地域での下水道の整備と接続率の向上、通船川・栗ノ木川浄化事業計画(S46~)などの取り組みが挙げられます。

 

次回は、少し時間が空いてしまうかもしれませんが、パネルディスカッション「通船川等とこれまでのかかわりについて」についてのレポートをお届けします。

2014つうくり市民会議“魅力的な川は、魅力的な人からできる”レポート2

2014年9月27日(土)13:30~16:30 新潟県立大学新厚生棟(ぱれっと)にて、「2014つうくり市民会議“魅力的な川は、魅力的な人からできる”」が開催されました。

今回は新潟県からの「通船川の川づくり」についての説明をお届けします。

13:50 新潟県新潟地域振興局地域整備部 松本さん「通船川の整備について」

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通船川の延長は8.5kmあります。流域面積は約17k㎡です。流域の3割以上が日本海の海面よりも低い土地です。

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現在、新潟県では、津島屋閘門排水機場から薬師橋の間約2.9kmで護岸整備、薬師橋から山の下閘門排水機場まで約3.8kmのうち老朽化の激しい部分約1kmの護岸の補修に取り組んでいます。

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平成10年に新潟市などとつうくり市民会議を立ち上げ、平成12年につうくり川づくり案2000を提言しました。その後、市民の意見を川づくりに反映させようとこれまで5箇所でワークショップも実施してきまた。

平成10年の8・4水害を受けて、新山の下排水機場の整備、鴎橋や木戸閘門付近などの川幅の狭い箇所の拡幅、緊急度の高い箇所の護岸の補修、激特事業による鴎橋地区や山ノ下地区の護岸整備を行いました。

また、川を利用しやすいように親水性護岸や周辺環境の整備を進めています。具体的には松崎・津島屋地区での親水護岸、松崎・津島屋・。河口の森地区での船着場の整備、河口の森での駐車場整備などを行ってきました。

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松崎地区の護岸整備は終了し、現在事業中の津島屋地区の護岸整備では、魚類などの生息・生育が可能になり周辺の環境と調和できるように魚巣ブロックを採用しています。この護岸は階段状になっていて足をかけることもできるので、万が一落ちても上がれるような構造としています。また、護岸の上の方には落ちた人が掴まることができる手すりも設置します。なお、木工新町地区はこれからの着手となります。

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新山の下排水機場は平成15年3月に完成、排水能力30m3/sで旧排水機場とあわせて52m3/sの排水能力となりました。これは7~8秒で25mプールの水を吐き出すくらいの力です。

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これらの整備により、8・4水害と同じ規模の雨を想定した場合、流域での浸水被害が非常に少なくなっています。

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薬師橋から山の下閘門排水機場の間の約3.8Kmの内、老朽化の著しい部分、約1kmの護岸の補修については、老朽化した矢板護岸の川側に新しい矢板護岸を設置します。平成25年度は中木戸・河渡・豊3丁目で合計約126mの護岸補修を行うなど、これまで約890mの補修を行いました。平成26年度は下木戸地区で約120m施工する予定です。

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河口の森の船着場・照明・駐車場については、国土交通省の河川空間の利用促進のための規制緩和を受けて、県でが地域活性化のための都市・地域再生等利用区域に指定することによって整備することができました。

今後も、つうくり市民会議からの提言などを尊重しながら、山の下閘門排水機場の維持管理で地域の安全を守っていくとともに、川の利用や環境を配慮した護岸整備、老朽化の激しい箇所の護岸補修など、安全、安心で魅力ある川づくりに取り組んでいきます。

 

次回は、新潟市からの「散策路整備、かわせみ橋の整備、通船川の水質」についてのレポートをお届けします。

2014つうくり市民会議“魅力的な川は、魅力的な人からできる”レポート1

2014年9月27日(土)13:30~16:30 新潟県立大学新厚生棟(ぱれっと)にて、「2014つうくり市民会議“魅力的な川は、魅力的な人からできる”」が開催されました。

当日は良いお天気でレジャー日和でしたが、90名以上の方からご参加いただきました。あらためて御礼申し上げます。

今回から数回に分けて会議のレポートをお届けします。

13:00  開場・受付 ビデオ「通船川物語」上映

開場から開会まで、通船川の特徴、移り変わり、通船川に関わる方々のインタビューなどをまとめた映像を上映しました。

13:30 全員合唱「川が笑う日を夢みて」

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新潟市東区市民劇団の皆さんが2010年に初演した同名の音楽劇の劇中歌です(作詞 さいきとしや、作曲 桑野恭子)。女声合唱団コール・ラ・ミューズと男声合唱トークボーイズの皆さんのリードで全員で歌いました。どちらのグループも東区の方々を中心に構成されています。

13:35 開会の挨拶 つうくり市民会議会長 大熊 孝

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本日は大変よいお天気のところたくさんの方にお集まりいただきありがとうございます。

つうくり市民会議は平成10年に発足して16年が経ちました。毎年会議を開き一年間の活動報告を行っています。今回の会議は初めて新潟県立大学で行うことが出来ました。チラシも新潟県立大学の学生の方に作成いただき、いいものができたと思っています。

2014つうくり市民会議のチラシ(画像をクリックするとチラシのPDFデータが表示rされます)

2014つうくり市民会議のチラシ(画像をクリックするとチラシのPDFデータが表示rされます)

通船川のそばにある新潟県立大学でこの会議が開かれることは画期的だと感じています。短期大学の時代は地域に関わる時間がなかなか取れなかったのですが、4年制大学になって学生のみなさんが地域との関わりを持てるようになってきたと思います。このことでもっといい大学になっていくのではないかと期待しています。

つうくり市民会議が始まった当初は、通船川への要望を述べる場という性格が強かったのですが、時代とともに川の活用や関わりについて考える場に性格が変わってきています。それにマッチするように代表や世話人会に関する規約を変更したのでご了解ください。

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山の下排水機場上流の河口の森に舟小屋を募金活動で建てました。この舟小屋は新潟水辺の会が募金活動を行い、今年4月12日に竣工したばかりです。桟橋や照明灯は新潟県から整備していただきました。現在は新潟水辺の会と万代高校と共同で利用しています。その後、夏に新潟市にトイレを整備していただきました。ここを拠点に来年くらいにカヌー教室を開くことができたらいいなと考えているところです。

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13:40 男声合唱トークボーイズの演奏 

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トークは東区をもじったネーミングだそうです。発足して間もないグループですがハツラツとした演奏で、秋にちなんだ曲を披露していただきました。(演奏曲目:まっかな秋、ピクニック、赤とんぼ)

 

次回は、新潟県新潟地域振興局地域整備部からの「通船川の整備」についてのレポートをお届けします。

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